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好きになってごめんなさいと、あやまんなきゃいけないような気がするときもある

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愛がなんだ (角川文庫)

愛がなんだ (角川文庫)

ひさびさ感想を言いたくなる本を読んだ。私はテルコほど強くはいれないよ…!それから「好きである」と「どうでもいい」に二分することもできないよ…!でも解ってしまうところが多すぎる。私も、こうやって嘘ばかりが上手くなるタイプだ。テルコの行動を強さだと言うのも相当何かを履き違えてる思うけど。
『五週先回りの逆自意識過剰』なんて私の得意分野過ぎてほんとびびる。こうやって先読みして嫌われないように嫌われないように、そうしてる事自体が嫌われる要因だと言うのに、ほんとあたまわるいですね。あああー

考えていると、私のすべてが彼を苛つかせるのに値するように思えてくる。空車ランプを見過ごすところとか、目のかたちとか化粧のしかたとか、今着ているカットソーとスカートの組み合わせとか、尻とか呼吸のリズムとか、もう私の全部が全部。

マモちゃんの恋人ならばよかった、母親ならばよかった、きょうだいならばよかった。もしくは、三角関係ならばよかった、いつか終わる片恋ならばよかった、いっそストーカーと分類されればよかった。幾度も私はそう思ったけれど、私はそのどれでもなくどれにもなり得ず、そうして、私とマモちゃんの関係は言葉にならない。私はただ、マモちゃんの平穏を祈りながら、しかしずっとそばにはりついていたいのだ。賢く忠実な飼い犬みたいに。そうして私は犬にもなり得ないのだから、だったらどこにもサンプルのない関係をわたしがつくっていくしかない。