そうやって

私たちが阿呆な事をして大笑いしている裏では涙を流す子もいる訳で。旅行を終えて帰宅した私に電話をくれた子は、ただひたすら携帯電話に向かって嗚咽を繰り返していて、私は思考の切り替えもすることが出来ず彼女に何を言えば良いのか全く解らなくなった。優しい言葉のひとつもいえない。こんな時どんな言葉を使えば彼女の心が軽くなるのかしら、と冷静に考えながら口先だけで宥め付かした。いっそ一緒に泣いてあげたほうが良いんだろうなぁ とか、でもさすがにこの子のことでは私泣けないなぁ とか、そういう考えを巡らす時点で多分私は酷いんだろうなぁ とか考えながら携帯電話を肩で挟んで彼女の嗚咽を聞く。同調してあげたいけどできないのは想像力の欠如?ほんと嫌な奴です。