四月馬鹿

高校生の頃、当時好きだった男の子に、共通の知人をエイプリルフールで騙そうぜ!と企画して、「じゃあ俺ら、皆に内緒で付き合ってるって嘘つこうぜ!」と言われてドキドキ疑似カップルが誕生していた話を急に思い出したのでここに記録しておきます。

私が高校入学当初はまだ携帯電話がさほど普及していなかった。クラスで、持っているのが4~5人くらい。私はPHSを入学祝いに貰っていたけれど、活用場面があまり無くかなり持て余していた、そんなときに冒頭の男の子と仲良くなり、彼も携帯を持っていたので、それからは暇さえあれば電話やメールをする間柄になった。いま思えば異常とも思えるけれど、本当にほぼ毎日1時間以上、長い時は5時間とか平気で話していた。電話が日課みたいになっていたので特に用事が無くても電話していたし、話すことがなくなってお互い沈黙することがあってもそれでもなぜだか電話を切らなかった。

電話代はもちろん凄いことになり、今みたいに電話し放題みたいなプランは無かったし、節約のためときどき家電からかけたりかけられたりもしていて、そうすると家電の電話代もすごいことになったりして、親にはとても怒られた。

高校2年生になる頃には、福島の田舎の高校にも携帯電話・PHSが多いに普及し、クラスの8割が所有するようになっていたと思う。それでも例の男の子との電話の日々は続いていた。そんな中でのエイプリルフールであった。

甘過ぎて胸やけしそうな思い出ですが、この男の子とは結局お付き合いすることはなく、今ではどこで何をしているのかも知りません。それどころか覚えているのは名字だけで下の名前も思い出せません。そんなものです。