先々週の話

身近な人が亡くなった。あまりに突然過ぎて、本人を目の前にしても実感が無く、あれから数日過ぎてようやく、もう会えないんだなとぼんやり考える時間ができ、じわりじわりと虚しさを感じているところ。
私は今まで人の死を、本当の意味で間近で触れた事が無かった。高校の頃にちょっと好きだった男の子が大人になってから事故で亡くなったと聞いたり、部活の先輩が自殺したよとメールが回ってきたりはしたけれど、葬式に参列するでもなく、日常的に連絡を取るような仲の人たちではなかったから、とても悲しかったけれど本当の意味での実感としては薄かったんだと、今になって思う。
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ゆっくり血圧と脈拍の数値が下がるのをただ黙ってぼうっと眺めるしかなかったあの時間の妙な感覚。現実ではないような、自分が薄い膜を纏っているような、自分を1m上から見下ろしているような感覚。(人はこれを解離症状を呼ぶ)
私がしっかりしなくては、皆を支えなくては、とひとり空回りをしながら、一睡も出来なかった60時間の中の40時間くらいは泣いていた。阿呆ほど泣いた。夫が嗚咽する姿を初めて見た。皆がどんなに泣いてもドラマみたいに再び目が覚めることは無かった。
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きっと年齢的にこれからは、こういう形で会えなくなる人たちが増えるんだろう。レンタルで済ませた喪服だって、購入する時期を迎えたんだろう。
もっと色々なことをしてあげたかったしされたかった。もう何もかも遅くて、私は後悔ばかりです。